生徒の声
オンライン 個人指導コース
公務員からプロの原型師へ
20年以上やっていた前職を辞めて、そろそろ3年が経ちます。
前職を辞めた理由はいくつかあります。仕事に対して昔ほど熱意を持てなくなっていたこと、職場の人間関係に疲れる場面が増えたこと、何より自分のフィギュアの技術が上達していかないこと。
このまま現状を続けても「下手な作品しか作れず、やがて老いて死ぬ」という未来しかないのではないか。そんなことでいいのかという気持ちを持
っていました。
それまでワンフェスには何度かディーラー参加していましたが、人に見てもらえる程の物は作れません。ネットに流れてくる新商品やSNS上での有名ディーラーさんたちの新作、それらを眩しい気持ちで遠くから眺めているだけです。何とかしなければ、、、、。
そんな悶々とした気持ちでいた私が初めて彫刻セミナーに参加したのは、4年前の春、お茶の水でのことでした。「なんかすごいセミナーだ、講師も怖い」とビビりまくり、脂汗をダラダラ流しながら参加したのを覚えています。
参加すると確かに自分の技術がアップしているのを実感し、また片桐さんの「才能に関する話」を聞いて「自分もやればできるんじゃないか」という気持ちを持ち始めました。その翌年に仕事を辞めているので、仕事を辞めた一番の原因は彫刻セミナーなのかもしれません。
前の仕事を辞める直前にセミナーに通っていた頃、「仕事を辞めて原型師を目指したい」という話をしたときに、片桐さんが驚きながらも親身に相談に乗ってくれたことは今でもよく憶えています。その流れで片桐さんから個人指導を受けてみてはどうか、と勧められました。
個人指導を受講したのは仕事を辞めた翌年。8週間の間、ほぼ毎日指導を受けながら造形したことで、造形がそれまでとは全く別物になりました。①作業スピード②ダイナミックなポーズについて③小物配置と全体の構成③人物のリアル表現、、、、(他多数)
もちろんそこで技術的にゴールした訳ではないのですが、個人指導の直後は自分なりの物差しをもって作れるようになったことが大きな変化でした。
個人指導が終わって間もなく、ある所からお仕事をいただくことができました。今にして思えば、個人指導を受けたことがお仕事をいただくきっかけになっていたと感じます。
その後、昨年夏から美少女フィギュアの案件に携われるようになり、現在まで継続してお仕事をいただいております。
何のツテ、技術もない状態で仕事を辞め、その当時はかなり不安がありました。しかし現在はディレクションをしていただきながら、原型制作に携わらせていただいています。
かつて「夢」として遠くから眺めるだけだった場所に、少しづつ近づいています。悶々とした日々に終止符を打ち、私のような中年が自分の夢に向かって進んで行ける、そのきっかけをくれた彫刻セミナーに感謝!