生徒の声
キャラクター造形クラス
今回私は、とあるゲームに登場するモンスター、ライオン・ヤギ・ヘビの合成獣「キメラ」を制作しました。
初めての四肢動物(的なもの)、さらには頭が3つもあるということもあり、どこまで形にできるか不安でしたが、完全ではないものの、
ほぼすべてのパーツをつけることができたことに関しては、とても満足しています。
このキャラクター造形クラスは、もしかしたら片桐さんが彫刻セミナーをされる際に考えられていた、本来やりたかった、あるべき姿のセミナーなのかなと、ちょっと思いました。
参加された皆さんは、それぞれバラエティに富んだという一言では言い表せないくらい、個性的なものばかりで、教える片桐さんの方は非常にご苦労されたとおもいますが、それ以上にとても楽しそうに嬉しそうに指導されていたようにも見えました。
荒唐無稽なものを、本物の構造と美術解剖学のエッセンスを加えて、よりリアルに、より説得力のある彫刻を作り上げること、という意味では、私個人的には、これまで出たセミナーの中でも一番楽しくて集中できた3日間となりました。
それからこのセミナーでお話ししてくださった、片桐さんの「キャラクター論」
の講義は、非常に興味深かったです。
このお話しの後、自分が作っているキメラに置き換えて考えてみたとき、このライオンとヤギとヘビはどういう性格をしているのか、何を行動基準にしているのか、ということを考えました。
この程度の設定を決めるだけで、それぞれの動物の姿勢、ポーズが自分の中で明確になってきたのは驚きでした。
ライオンがジワジワと追い詰めながら獲物を狙っている、それを見ながらライオンの出方をうかがうヘビ、全くそれらに関係しようとせず流されるままのヤギ、という図式が自分の中で理解できたとき、彫刻の進め方、キャラクターのあり方がわかったような気がして、以降それほど迷うことなく手を動かせたと思います。
今回のキャラクター造形クラスは、私個人的にはこれまでで一番楽しみにしていたセミナーであり、一番楽しかったセミナーでした。
片桐さんにご指導いただけることで、個人的にちょっと無謀なレベルに挑戦できて、なおかつアドバイスまでいただける機会というのはなかなかないです。
回数は少なくなっても、このキャラクター造形クラスは今後も是非継続していただけたらと切に願います。
本当にありがとうございました。