生徒の声
セミナーで人生が変わった
セミナーによって、生き方から人生までが変わったという人たちの感想です。
私はADHDとアスペルガーという発達障害です
こういう障害、脳のクセのようなものがあると、人間社会になじめず苦しいのです。
ワーキングメモリーが壊れているので仕事が遅い。段取りが出来ない。
記憶が弱いので論理的に思考出来ない。材料が無いのだから当然です。
全てが場当たり的で、俯瞰でものを見ることが出来ない。
仕事も人間関係も、やることなすこと失敗ばかり。
この障害はかつて、40歳ぐらいになれば自然に治ると思われていました。
治るのではありません。
散々痛い目にあって、その頃にやっと学習するのです。
普通の人が本能的、あるいは自然に読み取れることを
ひたすらメモを取り、理詰めで推理し、全力で努力して
「なんとか人並みに見えますように」
と願いつつ、擬態するのです。
こんな私でも、「人形を作りたい」という気持ちを強く持っていました。
ほとんど生きる意味の全てなのに、これがまた上手く行かないのです。
普通の人なら、作家になるのを諦めるレベルのひどいもので、若い時、諦めた時期もあります。
ほかの全てが壊滅的だったから、人形にすがっていた部分も否定出来ません。
そんな時、本屋で片桐先生のアナトミースカルプティングに出会いました。
驚愕しました。本だけでこんなに人にデッサンを教えられる人がいる!
まさに画期的な本だと思いました。
直接、先生にご指導いただけるセミナーがあることを知って迷わず応募しました。
セミナーがまた衝撃的でした。
先生の講義は、全てが論理的で、冷静で、あやふやなことがありませんでした。
直接そうおっしゃったわけではないのに、
「君は本当は何がしたいの?本当はどう思ってるの?
全ての答えはもう君の中にあるはずだよ?正直になって自分の中をよく探してごらん?」
と常に、言われているような気がしました。
作ったものをご覧になっておっしゃることが
言葉は多くないのに的確で、生徒も作品も、よく観察しなくては出来ない事だと思います。
それが、待合室でななめ読みしていた「認知行動療法」に、よく似たアプローチであるように思いました。
本を買ってまじめに、認知行動療法に取り組み始め、
物事のとらえ方、考えの整理の仕方、思考法を学び始めました。
そうするとデッサンも、よくわかるようになりました。
そこから人生が変わり始めました。
今までどんなに頑張っても上手く行かなかったことが、出来るようになる。
「なんでかわからないけど、出来ちゃった」では無く
「こういう方法だから上手く行ったんだ!」
という実感が持てる。やり方がわかる。
だから意欲を持って続けることができる。
それで成果が出れば、もっともっとやりたくなる。
私の人生で初めてのことです。
何をやっても上手く行かなくて、なんで上手く行かないのか解らなくて、
自分が一番信用できなくて、自分が大嫌いでした。
その全てがひっくり返されました。
先生が教えて下さったのは、
自分を真の意味で愛すること。
自分を信じること。
自分の綺麗な所も汚い所も、平等に、受け入れること。
色眼鏡で見ていた世界を、客観的な視点で見ること。
自分を、世界を見る目が歪んでいたなら、デッサンにも歪みが出るのは、当然なのだと思います。
先生にお会いした時期も良かったように思います。
それまでの積み重ねが、体験が、先生のおっしゃることがすぐに解るような、
そういうタイミングであったように思います。
発達障害や体の弱さは、常についてまわり、デッサンもすぐになんでも出来るようになるわけがないし
何もかも、学びの途中で、苦しいこと、つまづく事はたくさんあります。
芸術の才能もあるとは思いません。
ただ、どうしても作りたいものがあるだけです。
でも、「もう大丈夫」と私は思うのです。
何度転んでも、打ちのめされても、私は何度でも立ち上がれる。
そういう自信があるのです。
デッサン力と同じくらい、私が欲しかったものです。
先生、本当にありがとうございます。
これからも、たくさんの人を幸せにしてください。
西村勇魚