生徒の声
CGアーティスト
自分の造形の問題点を明示していただきました
CGをつくって飯を食べているうち 決め手なく何となくつくって何となくOKをもらう繰り返しが続いたので ハイレベルのプロが何を基準に造形しているのか気になって受講しました。
もう一度美術を勉強したいなあと思って美術教室にいくと趣味向けの講座が多く、 自分自身大人しい印象の人間なため、 他の講師の人からつっこんで教えて教えてもらう機会が少なかったので
今回あえて「厳しめに教えてください!」とお願いしていました。
でもそんなことわりをせずとも 他の方を見ても率直な指導をしており、個々人の、そして自分の造形の問題点を明示していただきました。
具体的に自分が理解せずに作っていたことが明確になった点は、 塊として大枠を捉えること、 頬の肉のつき方と奥行き、 目の構造とその理由、 首回りの肉の理解、 などです。
どこにそれがあるか、ということは本で読んでいたはずでしたが それがどう機能しているかをいい加減に捉えていたようです。
片桐さんからは、「もっとシンプルに考えると良い」との言葉をいただきました。
造形に関して、ポイントを整理することの難しさがわかりました。
上記の指摘はためになりましたが 自分で気が付けなかったことに正直ショックを受けていました。
最終日に片桐さんの語ったことも私が放棄してきたことでした。
私にとって自分のやりたい造形と、仕事でくる造形がかけ離れていることは当たり前のことで 既に諦めていました。
仕事における基準を達することも自分の糧になるだろう、と漠然信じ込ませ、 飯が喰えるだけ良い、無関係の仕事につくより良い、と騙し騙し時間を過ごしていたように思います。
仕事をこなせますが、それは漠然と進み、次の段階がないです。
セミナーの中で、自分の思った形の間違いを指摘されたために完成イメージ図が混乱しました。
資料を用意して一層惑わされ、結果私は片桐さんに答えを丸投げしようとしたことがあります。
私はそれと思わずにこれと同じようなことを職場でやり続けていました。
極端にいえば、「違うっていうならお前が決めやがれ」という態度を謙った感じです。
その丸投げの疑問に対し、片桐さんは私がどうしたいかを尋ねました。次にどうしたらいいか尋ねました。
セミナーを終え、他人の正解に準じることだけでなく、 自分で造形を提案できるくらいの、形に対する直感的な正解を
常に磨き続けることが自分にも可能で、それは楽しいことで、それなら成長できるのではないかと思いつきました。
自分が実のところ、苦行に甘えて、自分で楽しむ、自分で考え学び続けることを放棄していたことに気がつかされたところが
今回得たもので大きいことのひとつだったのかも知れません。
リアリティだけではなく、それに準じた上での造形の面白味も教えてもらいました。 それは自分の意思が表現を助けます。
途中自分のケツが青すぎて今回のセミナー受けるには自分のレベルでは勿体無いのではないかという気後れもありましたが、
それでも辛抱強く指導していただき、まずは重たい一歩進めていただき、 3日間、誠にありがとうございました。
また楽しむことができそうです。